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2015年 07月 06日
![]() 他人の著作物を不正使用しながら、指摘を受けても認めずに、訴えるなら訴えてみろという開き直る輩です。 そんな輩に鉄槌を下す判決が出ました。 日本のストックフォトビジネスを牽引するアマナ。頑張ってくれました。さすがです。 判例はこちらです。 http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/082/085082_hanrei.pdf 事件そのものは、よくありがちなものです。 ウェブサイトの制作を外部業者に任せていたら、ネットにある写真をフリー素材だと勘違いして使ってしまった、というものです。 この事件が驚きなのは、被告が法律事務所だということです。 普通、弁護士は知的財産については当然、一般の人以上に注意を払っているだろう、と思いますよね。 ところが、ウェブサイト作成業者がフリーサイトからフリー素材をダウンロードしたと思っていた、と開き直ります。 著作権について調査、義務を怠るとは、とても法律家とは思えないですね。 もっと驚くのは、不正使用を指摘されれば削除すれば十分である、いちいちお金を払うようになれば、フリー素材を使用することが事実上できなくなり、これは表現の自由を定めた憲法21条に違反している、というとんでもない主張をしていたことです。 万引きを咎められて、返せばいいんだろう、返せば、なんで金払う必要があるんだ。 かごに商品入れて外に出たら、全部買わなくてはいけないのでは、商品を選ぶことができないと文句を言っているかのようです。 盗人猛々しいというか、屁理屈にも程があるというか、とにかく呆れるしかない強弁です。 訴えられたから、こんな愚にもつかない主張をしたのでしょうが、本当は訴えるられることはないと高を括っていたのでしょう。 なぜなら、勝訴しても30万円足らずの賠償金です。どう考えても訴訟費用には合いません。 わざわざ高い訴訟費用を払って、裁判を起こすはずがないと甘くみていたようです。 残念なことですが、今回のケースを除いては、めったに訴訟になることはありません。 コストから考えて泣き寝入りが一番安くつくからです。 それを訴訟を起こして、勝訴したアマナに拍手です。 素晴らしい判決は、今後の不正使用に対して抑制効果があることでしょう。 この判決を契機にして、不正利用に対しては懲罰的な賠償金を認められるような動きが出てきて欲しいものですね。
by mixa_suwa
| 2015-07-06 09:30
| ストックフォト
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