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2015年 07月 27日
ストックフォト、とくにクリエイティブと呼ばれるジャンルの写真の利用目的は主に広告です。
広告のための写真がストックフォトと言ってもよいでしょう。 そうであるならば、広告の新しい動きについて知っておくことは必要になります。 今日、ご紹介する「明日のプランニング ~伝わらない時代の「伝わる」方法 佐藤尚之・著/講談社現代新書」は手軽に読める1冊。 本屋さんで平積みの売れている新書、ストックフォトに関わる人間なら読んでおいて損はありません。 出版社からの案内はこちらです。http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062883023 この本が教えてくれることはたくさんありますが、なるほどとうなずいたところをひとつだけ紹介。 情報を「世の中ごと」「仲間ごと」「自分ごと」の3種類に分けて考えています。 「世の中ごと」とは主にマスメディアを通して世の中にに流れて社会全体で共有されている情報、とあります。 ニュースや政治、経済の情報などのことです。 従前からあるテレビ、新聞、ラジオ、雑誌などで流通される情報です。 ネットの時代になり、さまざまなwebサイトが詳しい情報を提供するようになります。 「自分ごと」とはまさしく自分に関することで情報として流れるのは会話なのでしょう。 数年前までは情報といえば「世の中ごと」と「自分ごと」しかなかったのが、友人、知人の近況、意見、興味関心事などの「仲間からの情報」がフェースブックやツイッターなどのソーシャルメディアを通じて流れてくるようになりました。 この「仲間ごと」が激増して、我々の耳目を占拠し始めた、とあります。 そして、その情報は大体がしょーもない情報であるにも関わらず、我々の目に入ってくる、とあります。 まったく、その通りです。 友人、知人がなにを食べようが、どんな趣味をしているのか、フェースブックを始める前は興味も持ちませんでした。 仮に興味を持っても、会って話しをするか、電話するくらいで情報交換をしていました。 それが、私でも文楽を見に行った、と150名くらいに情報を流してしまいます。 受け取った人からすると、お前が何しようが知ったことか、と思われることを自覚しながら。 不思議ですよね。まったく気にも留めなかった友人・知人の情報が、すごく気になって細かくチェックするようになったのですから。 フェースブックで、友人がこのラーメン屋うまかったとか、ここが楽しかったと書いてあれば、一度行ってみようかという気になります。 たしかに、ネットにあふれる情報よりも、知っている人が言うのだからと信用してしまいます。 この本は、このような友人・知人が伝える広告宣伝でない自然な発言を使えといいます。 この友人・知人の本音の言葉、誰からも頼まれていない、強制されてもいない言葉を「オーガニックリーチ」とこの本では呼んでいます。 いいですね。このオーガニックという言葉。 これからの広告宣伝がオーガニックリーチが求められるのであれば、ストックフォトも同じようなものが求められるようになるかも? 宣伝臭さのない、自然な感じがする、この本のマネするならオーガニックなストックフォト。 どうも使用目的が宣伝なので、矛盾してしまいますが、押しつけがましくないような写真が求められるようになるかも?です。 苦しいこじつけになってしまいましたが、こんなことを考えるヒントが満載の本であることは確かです。
by mixa_suwa
| 2015-07-27 09:30
| ストックフォト
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