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2016年 02月 19日
受験シーズンですね。
事務所の隣にある東京理科大学も先週は受験でした。 試験会場に向かう受験生を見ていると、遠い昔の自分を思い出します。 私は試験に滅法弱く、希望する大学には入れませんでした。 見栄張り、ブランド好きは子どもの頃からで、誰からも一流校だと見做される学校に行くべきと思っていました。 行くなら旧帝国大学と志願しましたが、撃沈です。 旧帝大が無理なら、せめて国立大学と希望しても、あえなく不合格。 昔は国立1期校、2期校という区分があり、国立大学の受験機会は2回あったのです。 滑り止めは、関西の関関同立くらいで我慢しておこう、などとおこがましい考えを持っていました。 ひねくれていましたので反中央という意識があり東京の学校はイヤ、地元の名古屋ではおもしろくない。 だから、仕方なく関西4私大というわけです。 親の経済状態も考えずに下宿することに躊躇しない、なんとわがままなガキだったんだと呆れてしまいます。 結局、すべり止めの学校だけが合格していたので、渋々行きました。 ふてくされて通い始めた学校ですが、最初のオリエンテーションで驚きます。 私のように、こんな大学来たくなかったという奴ばかりと想像していたのですが、同級生は喜びいっぱいです。 憧れの京都での暮らしが始まるとか、一番行きたかった大学だのと聞いて、自分との違いにびっくりしました。 しかし、入学1カ月も経つと、大学も京都もすっかり気に入ってしまいました。 学生にやさしく、歴史があって、当時流行っていたカウンターカルチャー(今どき用語ならサブカル)の中心地である京都という街に魅了されてしまいました。 大学も全国から学生が集まり、自治という言葉で象徴される学生を大人扱いする校風が気に入りました。 今は愛校心の塊とはいえませんが、いい学校に通ったと誇りに思います。 試験弱さは就職試験でも発揮してしまいました。 希望したのは、誰にでも自慢できるような知名度が高く、当時の就職希望ランキング1位の総合商社です。 給料は高いし、世界を股にかけて仕事ができるという表面的なカッコ良さに憧れました。 見栄っ張りは、そう簡単には直りません。 しかし、総合商社はあえなく不合格。 この時も、最低ラインでも一部上場企業というクソ生意気な設定をしていました。 結果は、大学と同じく滑り止めくらいに思っていた京都のメーカーに採用が決まりました。 もっと誰でもが知っている会社に入りたかった、と大学と同じく不本意ながら通い始めます。 しかし、ここでも通い始めると、こんないい会社に入ったんだと驚くことになりました。 福利厚生は整っているし給料も高い。会社の業績も素晴らしく、成長性も高い。 他の会社へ行った大学時代の同級生と話していて、いかに恵まれた会社で働いているかが分かりました。 このふたつの経験で学んだことは、希望通りの学校や会社に入れなくても、結果はうまくいくことはいくらでもある。 運はどこに転がっているか分からない。試験の結果が悪くても悲観することはない、ということです。 ですから、昨今の自分の希望や好みにこだわる若者を見ていると、このように声をかけたくなります。 不本意であっても受け入れてくれるところがあるなら、迷わず行け。 希望するところに入れたといって、幸せがついてくるとは限らない。 それと同様に、不本意なところに行ったからといって、不幸になることもない。 縁のあった学校、会社を好きになれば、運が転がりこんでくることもある。 たった20数年の人生経験から導いた価値観よりも、縁を大切にしろ、と。
by mixa_suwa
| 2016-02-19 09:30
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