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2016年 04月 08日
大学時代の友人の愚痴を聞きました。勤めている会社の新卒社員の定着率が悪い、と嘆きます。
せっかく入社した会社を短期間で退職していく若者の言い分にびっくりします。 この会社はお金儲けのことばかり考える会社であることに幻滅した、という理由です。 企業活動もソーシャルビジネスと同じだと勘違いしているのだ、と友人は言います。 ソーシャルビジネスとは? 以下のリンク先が説明するように、少子化高齢化、育児・教育問題、引きこもり・ニート支援、障がい者支援、環境保護、貧困問題、地域コミュニティ再開発など、解決されなければならない社会的課題をビジネスの手法で解決していく活動のことです。 http://www.sb-support.or.jp/index.php?socialbusiness 優しいということが最上の褒め言葉である現代の若者は、このソーシャルビジネスに強く惹かれるようです。 お金のために働くのではなく、世のため、人のために働くということに無上の価値を感じるのでしょう。 ボランティアに積極的なことも根っこは同じなのでしょう。 ギラついた欲望丸出しのバブル世代から上の人間、当然我々を含む、とは違いますね。 しかし、お金を儲けなかったら、どうやって食っていくんだ? 貴方が生活するためには、貴方は給料をいただかなくてはならない。 貴方に給料を払うためには会社が利益を得ることが必要だということが分かっていない、と友人は言います。 そうなんでしょうね。 何のために働くのか、という根本的な部分での理解が我々とは違うのでしょうね。 私たちは働くとは、自分が生活するため、そして家族を食わせるためにお金を稼ぐことだと考えます。 従って、この仕事が金儲けのためであるとか、社会的課題を解決するためだとかを考えて仕事を選んだわけではありません。 まず食ってゆくために働く。楽しいとか楽しくないとか、目的がなんのためとか考える余裕はなかったですね。 今の若者がソーシャルビジネスに惹かれるのは、食ってゆけないという危機感が少ないことも理由の一つでしょう。 停滞したままで成長しないといっても、日本は豊かです。 豊かな社会のなかで、ぜいたくでなくても、彼らは何一つ不自由なく成長することができたのでしょう。 衣食足りて飢餓知らず、とでも表現しましょうか。 ですから、働くなら興味の持てる仕事、社会の役に立つようなソーシャルビジネスに憧れるのでしょう。 友人の会社は中堅どころの広告代理店です。 得意先の課題を広告宣伝の手法で解決するというソリューションが商品になります。 ここで勘違いされるのでしょうね。 顧客の持つ課題を解決するのだからソーシャルビジネスと同じだと。 しかし、与えられる仕事は営業だとしたら、こんな得意先にぺこぺこしお金に頭を下げるようなことは自分の求めるものとは違う、彼らの思考を勝手に推測するとこうなります。 おそらく彼の職場だけでなく、全国どこでも起こっていることなのでしょう。 今どきの優しい若者の思考についてゆけないオジサンは頭を抱えているのです。
by mixa_suwa
| 2016-04-08 09:30
| 神楽坂日記
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