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2016年 04月 22日
![]() 「ソリスト 中高年女子ヨーロッパひとり旅 寺田和代著/メディアファクトリー」 出版社からの案内はこちら。 http://mediafactory.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784040676258&vid=&cat=&swrd= この本が発売された頃、おもしろいことを教えてくれました。 一昔前、彼女がヨーロッパひとり旅を始めた頃は世間のハードルが高かった。 危険だろうと心配されたり、あるいは何か理由があるのかとか詮索され、肯定的に評価されることは少なかったといいます。 どうしてもワビしいイメージを持たれがちでした。 それが、最近は同年代の女子だけではなく若者のあいだに、ひとりで楽しむことに抵抗が少なくなってきた。 ひとりでカラオケ、食事に行ったり、公園に遊びにいく若者が増えている。 そのことを“ぼっち消費”という。ぼっちとはひとりぼっちのことだ。 ぼっち消費が普及するとともに、彼女のひとり旅も奇異な目で見られることが少なくなった、と。 4月14日の日経新聞に“一人満喫「ぼっち派」堂々”という記事が掲載されました。 一人でディズニーランドに行って一人で帰る、普段から旅行も食事もひとりでという若者が紹介されています。 友だちに気を遣うというわずらわしい関係は不要、ぼっちでいいということらしいです。 友人の言っていたことは負け惜しみではなく、本当だったんだと納得しました。 記事にあるのは若者の例だけですが、一人で楽しむことに肯定的な考えを持つ人が増えていることは間違いなさそうです。 いいことです。 昨今はSNS疲れという言葉に代表されるように、人とつながることにストレスを感じる人が増えています。 友だちが多いことは無条件に素晴らしい、ネットワークの広さは自慢すべきという価値観が支配していました。 そうすると、他人の目を気にして本当は楽しくなくても群れてしまう、となってしまいがちです。 これって、自分の価値観を他人の価値観に合わせてしまう、ということに他なりません。 それよりも、自分のペースで楽しんでストレスをためないなら、それにこしたことはありません。 記事では「社会が成熟して集団主義が崩れていることの証」だと分析する学者の意見が紹介されています。 今の時代は“絆”とか“つながる”という優しい言葉が同調圧力となっているように感じていました。 みんなで傷なめ合って、明日に向かってゴー、というのはある音楽評論家が今どきJ-POPの世界を揶揄した鋭いフレーズです。 こういう風潮に、いや私はそんなの嫌だ、と堂々といってもよいようになったのだ、と肯定的にとらえます。 友人は私に向かって、おとな男子(中高年のおっさん)もひとり旅をするべきよ、とけしかけました。 若いころ、ヒッピー被れのアジア貧乏旅行したおとな男子の端くれの私は、昔取った杵柄だ、そんなの簡単なことだと大見得を切ってしまいました。 ま、いきなり海外一人旅より、一人で焼肉から始めましょうか。 ■
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by mixa_suwa
| 2016-04-22 09:30
| 神楽坂日記
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