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2016年 10月 17日
「99%の会社はいらない 堀江貴文/著 ベスト新書」の紹介です。
SNSでの炎上狙いでしょうか?なんとも刺激的なタイトル名です。 著者が、あのホリエモンなだけに話題を呼ぶのも当たり前でしょう。 炎上させれば話題が話題を呼んで売上もさらに上がりそうです。 こういうネットでのビジネス手法を、リアルな出版に持ち込むというマーケティング手法を計算しているのでしょう。 それでは、中身はどんなものかというと、さほど驚くようなことが書いてあるわけではなく、まともなものばかりです。 別段目新しいことはなく、いつも通りの内容らしいです。(すみません。彼の熱心な読書ではないので伝聞です。) 私流に表現するならこんな具合です。 現在のグローバル化された環境においては会社という組織にとらわれる必要はない、起業することを勧める。 古い因習にとらわれず、合理的に考えれば本書にあるような結論になる。 このことを自らの体験を通して語っているのが本書です。 出版社からの案内はこちら。 http://best-times.jp/articles/-/2433 シリコンバレーのITベンチャーの価値観や行動をそのまま受け継いでいますね。 そうしたシリコンバレー流ビジネスと比較して、いかに日本の会社が遅れているかとあおっているように思えます。 新自由主義、市場原理主義、ネオリベラリズムの信奉者と規定すれば理解が容易なのでしょう。 読み物としては、大変興味深く読めました。 このような自己啓発本を私もけっこう読みますが、正直なところ読むだけです。 啓発されて行動を起こすことは滅多にありません。 そうなると仕事に役立たせるつもりではなく、たんなる読書、つまり趣味の一環でしかありません。 楽しみに読むとなると面白いか、面白くないかということが大切になってきます。 また話題かどうか、他の人に喋って楽しいかということも大切です。 つまりエンターテイメントとしか考えていないということです。 私のような読者が大多数でしょうね。 なぜ行動を起こさないのか? 書かれてることを実践するには並外れた能力が必要で私にはできない、と言い訳する人が多いでしょう。 それに対して、著者は著者だからできるのではない、誰だってできると言います。 私は誰でもできるわけがないと思います。 彼が、本書のなかで述べている月20万や30万円の給料を払わなくてはならないことが理解できないと評価していた社員では、とてもできないでしょう。 でも世の多くの人はこのレベルの労働者です。彼からすればバカばかりでしょう。 ホリエモンだけができるわけではないが、できる人間は一握りの優秀な人間だけ。それが私の見立てです。 彼を取り巻く人も、世間一般からすれば優秀な人間ばかりでしょう。 そういう人間にとっては、チャンスはころがっているのかもしれません。 ただし、そうでない人間にとっては、リスクをとって起業するより、会社にぶら下がっているほうが賢明です。 誰でもできる、なんてことは絶対にありません。 特別な人間でなくてもできるかもしれないが、できる人間は限られています。 リスクを取ることができるのも、ある程度の才能があるからです。 リスクを取らずに組織にしがみつくのも、ひとつの生き方として尊重されるべきでしょう。 すみません。本の紹介になっていません。私見を述べただけになってしまいました。ご容赦ください。
by mixa_suwa
| 2016-10-17 09:30
| 神楽坂日記
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